被リンクとは、他のサイトから自社サイトへ向けて張られたリンクのことです。Googleは、他のサイトからリンクされているかを品質を判断する材料に使っているので、被リンクは検索順位に影響します。
被リンクは、買わずに増やせます。引用される情報を作り、取引先や所属団体など、いま持っている関係の中にリンクを置いてもらう方法です。この記事では、社労士事務所を例にして、被リンクの意味から増やし方、確認方法までを解説します。
- 被リンクが検索順位に影響する理由と、3つの効果が分かります
- 良い被リンクと悪い被リンクを、Googleのポリシーの11項目で見分けられます
- 費用をかけずに被リンクを増やす4手順を、社労士事務所の例で追えます
- 付いた被リンクを、Googleの無料ツール(サーチコンソール)で確認する方法が分かります
当社(株式会社単刀直入)はSEO対策を提供している会社です。この記事の判断の線は、Googleの公式文書と、当社が運営するサイトの被リンクの実態から取っています。
被リンクとは、他のサイトから自社サイトへ向けて張られたリンク
被リンクとは、他のサイトのページから、自社サイトのページへ向けて張られたリンクのことです。読み方は「ひリンク」です。バックリンクと呼ぶ人もいます。
この記事では、社労士事務所を例にして解説します。
例えば、顧問先の会社が自社サイトの会社概要に「顧問社労士:◯◯社会保険労務士事務所」と書き、事務所のサイトへリンクを張ったとします。このリンクが、事務所のサイトにとっての被リンクです。

発リンク・外部リンク・内部リンクとの違い
リンクは向きと場所で3つに分かれます。
- 被リンク=他のサイトから自社サイトへ向いたリンク。相手が張る
- 発リンク=自社サイトから他のサイトへ向いたリンク。自分が張る
- 内部リンク=自社サイトの中で、ページ同士をつなぐリンク。自分が張る
被リンクと発リンクを合わせて「外部リンク」と呼びます。とはいえSEOの記事で「外部リンク」と書かれているときは、被リンクを指していることがほとんどです。
3つのうち自分で操作できるのは、発リンクと内部リンクの2つです。内部リンクを含む内部対策の全体は、SEO内部対策とは?やるべき20項目チェックリストと優先順位【2026年】をご覧ください。
被リンクを増やすには工夫が必要です。そのような活動はリンクビルディングとも呼ばれます。実際にリンクを置くのは相手なので、こちらにできるのは、張りたくなる理由を作ることと、張ってくれそうな相手に頼むことです。この記事の後半で、この2つを手順にします。
被リンクの例
社労士事務所のサイトに付く被リンクは、例えばこのようなものです。
- 顧問先の会社サイトの会社概要から、事務所のトップページへ
- 商工会議所のセミナー案内ページから、講師紹介として事務所のプロフィールページへ
- 税理士事務所のブログ「就業規則は社労士に頼むべきか」の本文から、事務所の就業規則の解説記事へ
- 求人媒体の事務所紹介ページから、事務所のトップページへ
この4本は、Googleから見ると価値が違います。税理士事務所のブログ本文から解説記事へ向いたリンクが最も価値が高く、求人媒体の紹介ページからトップページへ向いたリンクが最も低いです。理由は次の章で解説します。
被リンクが検索順位に影響する理由と、3つの効果
被リンクが検索順位に影響する理由は、Googleが検索順位を決めるときに「他のサイトからリンクされているか」を、品質を判断する材料に使っているからです。Googleは検索の仕組みを解説する公式ページで、次のように書いています。
品質の判断に使用する要素のひとつに、他の著名なウェブサイトがそのコンテンツをリンクしたり参照したりしているかどうかの把握が挙げられます。これは、一般的に情報の信頼性の高さを示しているためです。
Googleは、リンクを「そのページを他の人が信頼している証拠」として数えています。論文が引用された回数で評価されるのと同じ考え方です。

効果1:狙ったページの検索順位が上がる
被リンクが向いたページは、そのページの評価が上がります。
例えば社労士事務所の「就業規則の作成手順」の記事に、税理士事務所のブログや商工会議所のページから本文中でリンクされたとします。Googleは「専門家がこの記事を参考資料として挙げている」と受け取り、「就業規則 作成」で検索されたときにこの記事を上に出しやすくなります。
リンク元のページが持つ評価の一部が、リンク先のページに渡る仕組みです。この渡る評価を、俗にリンクジュースと呼びます。
効果2:サイト全体の評価が上がる
被リンクは、リンクされたページだけでなくサイト全体の評価も上げます。
信頼されているサイトから何本もリンクされているサイトは、Googleから「このサイト自体が信頼できる」と見なされます。すると、被リンクが1本も付いていない新しい記事でも、上位に入りやすくなります。SEOツールが出している「ドメインパワー」や「ドメインオーソリティ」は、このサイト全体の評価をツール側が推定した数字です。
例えば社労士事務所なら、就業規則の記事に付いた被リンクが、労働保険の記事や助成金の記事の順位も押し上げるイメージです。記事1本ごとに被リンクを集める必要はなく、引用される記事が数本あればサイト全体が持ち上がります。
効果3:新しいページが早く見つかる
Googleは、すでに読んだページのリンクをたどって新しいページを見つけます。Googleの公式ガイドにも「主にクロール済みのページからリンクをたどることで新たにページを発見しています」と書かれています。クロール済みとは、Googleがすでに読みに来たという意味です。
被リンクが多いサイトは、Googleの巡回が頻繁に来ます。公開した記事が検索結果に載るまでの時間が短くなり、更新した内容も早く反映されます。
被リンクは権威性(E-E-A-T)の材料になる
GoogleはE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)という考え方でページの品質を見ています。このうち権威性は「その分野で他の人から認められているか」なので、自分のサイトの中だけでは示せません。他のサイトからの被リンクと言及が、権威性を示す材料になります。
社労士事務所が自分のサイトで「就業規則の専門家です」と書くだけでは、Googleにとって証拠になりません。税理士事務所や商工会議所のサイトが「就業規則のことはこの事務所へ」とリンクを張って初めて、権威性の材料になります。
「被リンクは意味ない」と言われる理由と、答え
「被リンクはもう意味がない」という声を聞いたことがあるかもしれません。意味がなくなったのは、「買うリンク」「自分で作ったリンク」です。
かつては、リンクを大量に買ったり、自分で別のサイトを何十個も作ってリンクを張ったりすれば順位が上がりました。Googleはこの手法をスパムとして取り締まり、今はそうしたリンクを評価から外しています。「被リンクは効かなくなった」という話は、この取り締まりのことを指しています。
他のサイトが自発的に張ったリンクは、いまも上で引用した公式ページのとおり品質の材料です。この記事で扱うのは、こちらの被リンクです。
良い被リンクと悪い被リンクの見分け方
被リンクの価値は「どこから、どのページへ、どう張られたか」で決まります。1章で挙げた4本のリンクの価値が違うのは、この3点が違うからです。
良い被リンクの3つの条件
Googleが高く評価する被リンクは、次の3つを満たしています。
- 同じ分野のサイトから張られている
- 信頼されているサイトから張られている
- 本文の中で、参考として自然に張られている(ナチュラルリンク)
1章の例に当てはめると、税理士事務所のブログの本文から就業規則の記事へ向いたリンクは3つとも満たします。分野が労務と隣り合い、実在の事務所が運営し、記事の話の流れの中で参考として挙げているからです。
一方、求人媒体の事務所紹介ページからトップページへ向いたリンクは、「同じ分野から」と「本文の中で自然に」を満たしません。媒体は労務の専門サイトから離れていますし、リンクは登録情報の一部に過ぎません。Googleは「誰かがこの事務所を参考として挙げた」とは読み取りません。
商工会議所のセミナー案内は、「信頼されているサイトから」を強く満たします。公的な団体のサイトからのリンクは、Googleにとって信頼の証拠として重いからです。
リンクの文字(アンカーテキスト)は、相手が自然に書いた言葉でよい
リンクに使われている文字を、アンカーテキストと呼びます。「◯◯社会保険労務士事務所」「就業規則の作成手順はこちら」のように、リンク先が何かを表す言葉が自然です。
アンカーテキストは、相手が書く文字なので自分では決められません。ただ、決めようとしなくて大丈夫です。相手が記事タイトルや事務所名をそのまま使えば、それがGoogleにとっていちばん自然な形です。
逆に、狙っているキーワードを詰め込んだアンカーテキストを相手に指定するのは危険です。後述するGoogleのポリシーで、記事広告やプレスリリースに、わざと作ったアンカーテキストのリンクを入れる行為が名指しで禁止されているからです。
nofollowが付いたリンクは、原則として評価に使われないが違反ではない
リンクには、張る側が「このリンクで評価を渡さない」とGoogleに伝える印を付けられます。印は3種類あります。
| 印 | 意味 | 付いている場所の例 |
|---|---|---|
| nofollow | このリンクを評価に使わないでほしい | ブログのコメント欄、Wikipedia |
| sponsored | 広告・有料で載せたリンク | 記事広告、紹介料が出るリンク |
| ugc | 利用者が投稿したリンク | Q&Aサイト、掲示板、口コミ |
この印が付いたリンクは、原則として2章で説明した評価が渡りません。Googleは印を絶対の指示でなく参考として扱うと説明していますが、評価が渡る前提で数えてはいけません。SNSの投稿、プレスリリース配信サービス、Q&Aサイトのリンクは、ほぼ全部にこの印が付いています。
ただし、印が付いたリンクにも役割があります。リンクをたどって人が来ますし、事務所名が他のサイトに書かれること自体が、Googleに「この名前は実在する専門家だ」と伝える材料になります。この名前の言及をサイテーションと呼び、地図検索の順位を上げる材料になります。評価を渡すリンクと、名前を広げるリンクの2種類があると考えてください。
悪い被リンク=Googleのスパムポリシーが挙げる11の行為
2章で触れた「買ったリンク」「自分で作ったリンク」は、Googleのスパムに関するポリシーで「リンクスパム」として定義されています。ポリシーが挙げている行為は11個です。

| # | ポリシーが挙げる行為 | 社労士事務所で言うと |
|---|---|---|
| 1 | 順位を上げる目的でリンクを売買する(金銭・物品・サービスの提供を含む) | 「月◯万円で◯本」のリンク業者に払う。商品を送って紹介記事とリンクを頼む |
| 2 | 過剰な相互リンク。相互リンクだけを目的にしたページを作る | 「リンク集」ページを作って同業と貼り合う |
| 3 | 自動のプログラムやサービスでリンクを作る | ツールで掲示板やブログに一斉投稿する |
| 4 | 契約や利用規約でリンクを義務付ける | 顧問契約書に「貴社サイトから当事務所へリンクすること」と入れる |
| 5 | 評価を渡す設定のままのテキスト広告 | 有料の広告枠に、印を付けずにリンクを置く |
| 6 | 記事広告・寄稿・プレスリリースに、わざと作ったアンカーテキストを入れる | 寄稿記事の本文に「社労士 顧問料」の文字でリンクを仕込む |
| 7 | 質の低いディレクトリ(リンク集サイト)やブックマークサイトへの登録 | 「無料登録で被リンク」と書かれたリンク集サイトに登録する |
| 8 | 配布する部品(ウィジェット)に埋め込んだリンク | 無料の計算ツールを配って、その中にリンクを隠す |
| 9 | 多くのサイトのフッターやテンプレートに埋め込んで配るリンク | 制作会社が作ったサイト全部のフッターに事務所へのリンクを入れる |
| 10 | 掲示板のコメントや署名に、わざと入れたリンク | 質問サイトの回答の署名に、毎回事務所のリンクを入れる |
| 11 | リンクの操作を主な目的とした、価値の低いコンテンツの作成 | 事務所へリンクを張るためだけのブログや別サイトを作る |
この表の右側に当てはまる行為が1つでもあれば、そのリンクは評価に使われないだけでなく、サイト全体が手動対策(ペナルティ)の対象になることがあります。
同時に、ポリシーは「広告やスポンサー活動のためのリンクの売買は、通常の経済活動」とも書いています。有料で載せるリンクに前の節のsponsoredかnofollowの印を付ければ、違反にはなりません。線を引いているのは「評価を渡すリンクを金で動かすか」の1点です。
この11個を見ると、良い被リンクの3条件の裏返しになっていることが分かります。金や契約や自動化で作ったリンクは、3つ目の「本文の中で自然に」を必ず外すからです。
SEOで悩みを抱えている経営者・担当者の方は、ぜひ無料相談してください。現在の集客の状況を伺い、何から手を付けるべきかをお答えします。相談は無料で、契約の義務はありません。
被リンクの増やし方4手順【社労士事務所の例で通す】
被リンクの獲得方法は、次の4手順です。手順3のプレスリリース配信サービスの料金を除いて、費用はかかりません。被リンク対策として業者に頼む前に、この4つを自分でやってください。
- 引用される情報を作る
- 事業の中にあるリンク元に頼む
- 新しい情報を届ける
- 付いたリンクの直しを頼む
順番が大事です。1がないまま2から始めると、相手はリンクを張る先がトップページしかなく、3章の「本文の中で自然に」を満たすリンクになりません。まず引用される記事を1本作り、それを持って2以降に進みます。
手順1:引用される情報を作る
他のサイトが本文の中でリンクを張るのは「この情報を自分で説明するより、リンクした方が早い」と思ったときです。ですので、被リンクの土台は「引用したくなる情報を持ったページ」です。
実際、当社が運営するサイトの被リンクを執筆時点のサーチコンソールで見ると、他社の本文から引用されたリンクは全部が「解説記事」に向いていました。
引用されやすい記事の種類は4つあります。社労士事務所の例で挙げます。
| 種類 | 社労士事務所の例 | 誰が引用するか |
|---|---|---|
| 自分で集めた数字 (一次データ) |
顧問先30社の就業規則を調べた「副業規定を置いている会社の割合」 | 税理士や経営コンサルタントのブログ、業界メディア |
| 用語や制度の解説 | 「36協定とは」「算定基礎届とは」を、素人向けに図で説明した記事 | 一般の会社のブログ、Q&Aサイトの回答 |
| 手順 | 「就業規則の作成手順」「労働保険の年度更新の手順」を画面付きで | 取引先の税理士、開業支援サイト |
| ひな形・計算表 | 就業規則のひな形、残業代の計算表のダウンロード | 開業したばかりの会社のブログ、行政書士 |
このうち、いちばん引用されやすいのは自分で集めた数字です。他のサイトには存在しない情報なので、その話題を書く人は必ず出典としてリンクを張ります。数字を出すときは、調べた対象・件数・時期を記事に書いてください。引用する側は、出典として挙げてよいかをこの3点で判断します。
用語解説と手順は、数字ほど珍しくない分、引用される回数が多い種類です。「この言葉の説明は◯◯事務所の記事が分かりやすい」という形で、専門外の人のブログから何度も張られます。
記事の中に図や表を入れると、引用される確率がさらに上がります。図は文章より転載されやすく、転載した側が出典としてリンクを張るからです。
社労士事務所の例に当てはめます。事務所が持っている情報は、例えば顧問先30社の就業規則の実務です。ここから「副業を認めている会社の割合と、規定の書き方の実例」という記事を1本作り、末尾に就業規則の副業条項のひな形を置きます。
なお、記事は検索で上位に出て初めて人の目に触れます。引用は読まれた記事にしか付きません。上位表示させるための記事の書き方はSEO記事の書き方7つの手順【2026年】で、狙うキーワードの決め方はSEOキーワード選定のやり方6ステップ【初心者向け】で解説しています。また被リンクがSEO対策全体のどの順番に入るかは、SEOとは?対策のやり方を基本から解説|費用・期間・ツールまで【2026年】にまとめています。
手順2:関係のある事業者に頼む
引用される記事ができたら、リンクを置ける相手に頼みます。相手は新しく探さなくて大丈夫です。事業の中にすでにある関係を、上から順に当たります。
| 相手 | 頼む場所 | 頼み方 |
|---|---|---|
| 顧問先の会社 | 会社概要・「関係する専門家」の欄 | 「顧問社労士として事務所名とリンクを載せてもらえますか」 |
| 取引先・提携先(税理士・司法書士・行政書士) | 提携先の紹介ページ、ブログの本文 | 「就業規則の話題が出たときに、この記事を参考として張ってください」 |
| 所属している団体(社労士会・商工会議所・業界団体) | 会員一覧、専門家紹介 | 会員ページに自社サイトのURLを登録する |
| 自治体・商工会議所の専門家派遣、セミナー | 派遣専門家の一覧、セミナー案内の講師紹介 | 登録時・登壇時にサイトURLを出す |
| 求人媒体・採用サイト | 事務所紹介 | 事務所紹介欄にURLを入れる |
| 取材・寄稿(他社のサイトに記事を書く)・監修(他社の記事の内容を確認する)を頼まれたとき | 記事の著者欄・監修者欄 | 「監修者としてサイトへのリンクを付けてください」 |
顧問先・提携先・団体の3つは、3章の「同じ分野から」「信頼されているサイトから」を満たしやすい相手です。派遣登録・求人媒体・著者欄の3つはトップページに向くリンクになりやすく、評価を渡す力は弱いですが、事務所名が広がります。
顧問先に頼むときは、1章で挙げた「顧問社労士」欄のように、相手にとっても載せる理由があることを伝えます。会社概要に顧問の専門家を載せるのは、その会社の信用にもなるからです。
事例記事を書く方法もあります。顧問先の会社に許可を取って「◯◯社の就業規則を作り直した事例」を自社サイトに載せ、顧問先のお知らせ欄で「当社の事例が紹介されました」とリンク付きで告知してもらいます。事例記事は相手の宣伝にもなるので、頼みやすい形です。
提携先の税理士事務所に送る文例です。
いつもお世話になっております。就業規則の副業条項について、顧問先30社を調べた記事を公開しました。貴事務所のブログで就業規則の話題が出たときに、参考資料として張っていただけないでしょうか。記事のURLはこちらです。掲載いただけた場合、ページを教えていただけると助かります。
文例の要点は3つです。
- 相手が使える情報(数字・ひな形)を先に渡す
- 張ってほしい場所とページを指定する
- 掲載後に教えてもらう
3つ目は、次の手順4で使います。
また、頼み方には注意点があります。3章の表にある「契約でリンクを義務付ける」に当たるので、顧問契約書にリンクの条件を入れてはいけません。あくまでお願いで、断られたら引き下がります。また、同じ相手に何度も頼まないでください。
社労士事務所の例では、手順1で書いた記事を持って、顧問先30社・提携先の税理士2事務所・所属する社労士会と商工会議所・登録している求人媒体に、1回ずつ頼みます。頼んだ相手と場所を一覧表にしておきます。この表を5章のサーチコンソールと突き合わせて、付いた・付いていないを確認します。

手順3:新しい情報を届ける
引用は、読まれた記事にしか付きません。では、上位表示しづらい記事の場合はどうするか。プレスリリースとSNSを検討します。
プレスリリースは、配信サービスに登録して自分で出せます。「顧問先30社を調べたら、副業を認めている会社が◯割」のような数字は、地域のニュースサイトや業界メディアが記事にします。メディアが記事にすれば、その本文から出典としてリンクが付きます。配信サービスのページに載るリンクには3章の印が付くので、原則として評価は渡りません。メディアが自分の記事の本文で張るリンクには印が付かないので、評価が渡ります。配信サービスは有料が一般的で、1本あたり数万円が相場です。
SNSは、記事の存在を知らせる道具です。SNSのリンクには印が付くので原則として評価は渡りませんが、記事を見た人がブログで引用する入口になります。自社の記事にはシェアボタンを置いてください。読んだ人が1回のクリックで広められる状態にしておくと、引用の機会が増えます。
手順4:付いたリンクの直しを頼む
リンクは思うようにつかないことがほとんどです。もしリンクが付いたあとに以下の問題点があるなら修正を依頼するのもアリです。
- 事務所名だけ書かれて、リンクがない。「参考:◯◯社労士事務所」と名前だけ載せているページには、リンクの追加を頼みます
- トップページに向いている。記事の内容を紹介しているのにトップページへリンクされていたら、記事のURLへの差し替えを頼みます
- リンク切れ。サイトを作り直してURLが変わると、古いURLへのリンクは切れます。新しいURLへの差し替えを頼みます
差し替えを頼むときの文例です。
当事務所の記事をご紹介いただき、ありがとうございます。リンク先がトップページになっているので、ご紹介いただいた記事のページに差し替えていただけないでしょうか。URLはこちらです。
この確認は、5章のサーチコンソールの「リンク元テキスト」を見ると自分でできます。名前だけの言及は、検索で「”◯◯社労士事務所”」と事務所名を引用符で囲んで検索すると見つかります。
社労士事務所の例では、手順2で頼んだ顧問先のうち、3社がトップページにリンクしていました。就業規則の記事を紹介する文脈だった1社には、記事URLへの差し替えを頼みます。会社概要に載せた2社はトップページのままで正しいので、そのままにします。
被リンクのチェック方法【サーチコンソールで無料で調べる】
付いた被リンクの調べ方は、Googleサーチコンソールの「リンク」レポートを開くだけです。無料で、自社サイトの被リンクを全部チェックできます。サーチコンソールはGoogleが提供している無料ツールで、自社サイトを登録すれば誰でも使えます。
「リンク」レポートの3つの表
左のメニューから「リンク」を開くと、外部リンクの表が3つ出ます。

| 表 | 分かること | 4手順のどこで使うか |
|---|---|---|
| 上位のリンクされているページ | 自社のどのページにリンクが向いているか | 手順1=引用されている記事はどれか |
| 上位のリンク元サイト | どのサイトからリンクされているか | 手順2=頼んだ相手が張ってくれたか |
| 上位のリンク元テキスト | どんな文字でリンクされているか(3章のアンカーテキスト) | 手順4=名前だけ・トップページ向きの発見 |
各表の下の「詳細」を押すと全件が出ます。リンク元サイトの表で1つのサイトを選ぶと、そのサイトから自社のどのページにリンクが向いているかまで見られます。
見るところは3つ
表を開いたら、次の3点を見ます。
- 記事にリンクが向いているか。トップページばかりに集まっていて記事にゼロなら、手順1の記事がまだ引用されていません
- 同じサイトから100本張られるより、10のサイトから1本ずつ張られる方が上。1つのサイトからのリンクは、何本あっても「1つの相手からの推薦」です。推薦してくれた相手の数が評価を積み上げるので、リンク元サイトの表の行数が、本数より大事です
- リンク元の文字。事務所名や記事タイトルが並んでいれば自然です。当社のサイトでは、リンクの文字は記事タイトルがそのまま使われていました。相手が自分の言葉で書いた文字が並ぶのが正常な状態です
手順2で作った「頼んだ相手の一覧表」と、リンク元サイトの表を突き合わせてください。頼んだのに載っていない相手には、掲載を1回だけ確認します。載っているのに記事へ向いていない相手には、手順4の差し替えを頼みます。
レポートの限界
サーチコンソールのヘルプに書かれている注意点が4つあります。
- 表に出るのは全リンクの一部です。Googleが見つけたリンクのサンプルが表示されます
- 表は1,000行までです。リンクが多いサイトでは切れます
- リンクに3章の印(nofollow)が付いているかは表示されません
- リンク元は「example.com」のようにドメイン単位でまとめられ、削除済みのリンクも残ります
この表は「どこから・どのページへ・どんな文字で張られたかを見る道具」です。手順2と手順4の確認には、これで十分です。
競合の被リンクを見るならツールを使う
サーチコンソールで見られるのは自社サイトだけです。競合サイトがどこからリンクされているかを調べるには、AhrefsやSemrushのような有料ツールが要ります。「競合はどの団体・どのメディアからリンクされているか」が分かれば、手順2で当たる相手の候補が増えます。
ツールごとの機能と料金は、SEOツールおすすめランキングTOP93【2026年】用途・料金・向いている人で比較で解説しています。
被リンクでやってはいけないこと【業者と誘いの見分け方】
3章の11項目は、自分でやらなければ済む話に見えます。実際には、外から誘いが来ます。被リンクをうたう業者・サービス・営業メールは、表の11項目のどれかに当たるものがほとんどです。誘いの形ごとに、以下表のどこに当たるかを挙げます。
| # | ポリシーが挙げる行為 | 社労士事務所で言うと |
|---|---|---|
| 1 | 順位を上げる目的でリンクを売買する(金銭・物品・サービスの提供を含む) | 「月◯万円で◯本」のリンク業者に払う。商品を送って紹介記事とリンクを頼む |
| 2 | 過剰な相互リンク。相互リンクだけを目的にしたページを作る | 「リンク集」ページを作って同業と貼り合う |
| 3 | 自動のプログラムやサービスでリンクを作る | ツールで掲示板やブログに一斉投稿する |
| 4 | 契約や利用規約でリンクを義務付ける | 顧問契約書に「貴社サイトから当事務所へリンクすること」と入れる |
| 5 | 評価を渡す設定のままのテキスト広告 | 有料の広告枠に、印を付けずにリンクを置く |
| 6 | 記事広告・寄稿・プレスリリースに、わざと作ったアンカーテキストを入れる | 寄稿記事の本文に「社労士 顧問料」の文字でリンクを仕込む |
| 7 | 質の低いディレクトリ(リンク集サイト)やブックマークサイトへの登録 | 「無料登録で被リンク」と書かれたリンク集サイトに登録する |
| 8 | 配布する部品(ウィジェット)に埋め込んだリンク | 無料の計算ツールを配って、その中にリンクを隠す |
| 9 | 多くのサイトのフッターやテンプレートに埋め込んで配るリンク | 制作会社が作ったサイト全部のフッターに事務所へのリンクを入れる |
| 10 | 掲示板のコメントや署名に、わざと入れたリンク | 質問サイトの回答の署名に、毎回事務所のリンクを入れる |
| 11 | リンクの操作を主な目的とした、価値の低いコンテンツの作成 | 事務所へリンクを張るためだけのブログや別サイトを作る |
「被リンク◯本を月額◯万円で」という業者
リンクの売買(1番)そのものです。被リンクの購入と呼ばれ、業者が用意したサイト群からリンクを張る形です。Googleが最も強く取り締まっている手法です。
見分け方は「本数を約束するか」です。本数を保証できるのは、業者が自分で管理しているサイトから張るからです。自然な被リンクは相手が張るものなので、本数は誰にも約束できません。「◯本保証」「成果報酬で1本◯円」と書かれていたら、その時点で確定です。
もちろん、SEO会社に被リンク対策(外部対策)を頼むこと自体は問題ありません。頼むときは「どのサイトに、どんな形でリンクが載るのか」を先に聞いてください。手順1の記事作成と手順2の依頼を代行する形なら、安全です。なおSEO代行の費用の相場は、SEO対策の費用相場【2026年・39社実測】で解説しています。
「相互リンクしませんか」という連絡
同業や関連業種から「お互いにリンクを張りましょう」という連絡が来ることがあります。相手のサイトが自社と同じ分野で、本文の中で自然に紹介し合う形なら、2番(過剰な相互リンク)には当たりません。提携先の紹介ページに載せ合うのも自然な範囲です。
当たるのは、リンクを張り合うためだけの「リンク集」ページを作る形と、分野の違う相手と数十件の規模で貼り合う形です。連絡が来たら、相手のサイトに自社と同じ分野の本文があるかを見てください。なければ断ります。
「無料登録で被リンクが付きます」というサイト
表の7番(質の低いディレクトリ)です。登録するだけでリンクが付くサイトは、Googleが評価を渡さないと決めている場所です。登録しても順位には効きません。
団体の会員一覧や、自治体の専門家登録は別です。実在の団体が、会員であることを確認したうえで載せるページなので、7番には当たりません。手順2で挙げた相手はこちらです。
営業メールを送り回る
「貴サイトの記事に当事務所のリンクを張ってください」というメールを、面識のない相手に一斉に送る方法があります。表の11項目に直接は当たりませんが、Googleの公式ガイドは、宣伝のやり過ぎは相手に疎まれ、検索結果を人為的に操作していると見なされることがあると書いています。
手順2との違いは、相手との関係の有無です。顧問先・提携先・所属団体は、こちらの情報を載せる理由を持っています。面識のない相手には理由がなく、返事も来ません。送るなら、手順1の記事に相手が使える数字やひな形があり、相手の記事の話題と合う場合に、1通ずつ書いてください。
自分で別のサイトを作ってリンクを張る
事務所とは別にブログを何個か作り、そこから事務所のサイトへリンクを張る方法です。表の11番「リンクの操作を主な目的とした価値の低いコンテンツ」そのもので、Googleはこの形を見分けます。リンクを張るためだけに作ったサイトからのリンクは、評価に使われないどころか、手動対策の理由になります。
グループ会社や、実際に運営している別事業のサイトから、本文の中で紹介するのは問題ありません。基準は「そのサイトが、リンクを張るためだけに存在しているか」です。
悪い被リンクが付いてしまったときの対処【否認は手動対策のときだけ】
サーチコンソールのリンク元サイトに、見覚えのない海外サイトや、リンク集のようなサイトが並ぶことがあります。ほとんどの場合、何もしなくて大丈夫です。
何もしなくてよい理由
Googleは、サーチコンソールの否認ツールのヘルプで「ほとんどの場合、Google は詳しい情報を提供されなくても、どのリンクが信頼できるものかを評価することができます。そのため、ほとんどのサイトではこのツールを使う必要はありません」と書いています。
質の低いサイトからのリンクは、Googleが評価から外します。他人が勝手に張ったリンクで、自社サイトの順位が下がることはありません。3章の11項目が問題になるのは、自分か自分が頼んだ業者がやった場合です。
否認が必要なのは、手動対策の通知が来たときだけ
ヘルプは、否認が必要な条件を2つ挙げています。
- スパムのリンク、わざと作ったリンク、質の低いリンクが数多くある
- その数多くのリンクが、手動対策の原因になっている、または今後なる可能性がある
この2つを両方満たすのは、過去に業者からリンクを買ったサイトです。サーチコンソールの「手動による対策」に「サイトへの不自然なリンク」の通知が来ていたら、この状態です。通知が来ていなければ、否認ツールは使いません。
否認ツールを使うと、指定したリンクを評価から外すようGoogleに申請できます。使い方を誤ると、良い被リンクまで外して順位を落とします。ですので、通知が来ていない段階で「念のため」に使うことは避けてください。
通知が来たときの手順
手動対策の通知が来た場合の手順は、Googleのヘルプに沿うと3つです。
- サーチコンソールの「リンク」から外部リンクの一覧をダウンロードし、3章の11項目に当たるリンクを洗い出す
- リンク元のサイトの運営者に、削除かnofollowの追加を頼む
- 削除できなかったリンクを否認ツールに登録し、再審査をリクエストする
否認ツールは、サイトのドメイン単位で「domain:example.com」と書いたテキストファイルを登録する形です。ヘルプには、自然に付いたリンクを否認しないように、と注意が書かれています。業者から買ったリンクだけを登録し、自然に付いたリンクは登録しないでください。
過去に買ったリンクがあり、通知が来ている場合は、自分で判断せずに相談してください。良いリンクまで否認して順位を落とすケースが多い作業です。
SEOで悩みを抱えている経営者・担当者の方は、ぜひ無料相談してください。現在の集客の状況を伺い、何から手を付けるべきかをお答えします。相談は無料で、契約の義務はありません。
被リンクについてよくある質問
被リンクは何本あれば十分ですか?
本数の目安はありません。狙っているキーワードで1ページ目にいる競合が、どんなサイトから何サイト分のリンクを受けているかで決まります。5章のツールで競合のリンク元サイト数を見て、それと同じ数のサイトから張られている状態を目標にしてください。1つのサイトから100本張られるより、10のサイトから1本ずつ張られる方が上です。
被リンクの効果はいつ出ますか?
リンクが付いてから、Googleがそのページを再び読みに来て評価を更新するまでの時間がかかります。数週間から数か月です。手順1の記事を公開して手順2の依頼をしてから、順位の変化を見るのは3か月後を目安にしてください。
個人のブログでも同じですか?
同じです。手順1の「引用される情報」と手順2の「事業の中にある関係」を、個人に置き換えるだけです。個人なら、所属している団体・講師として話したイベント・記事を書いた先・監修した先が手順2の相手になります。
被リンクの営業メールを送ってもいいですか?
面識のない相手に一斉に送るのは避けてください。6章で挙げたとおり、Googleの公式ガイドは宣伝のやり過ぎを検索結果の操作と見なすことがあると書いています。送るなら、手順1の記事に相手が使える数字やひな形があり、相手の記事の話題と合う場合に、1通ずつ書いてください。
相互リンクを頼まれたら受けてもいいですか?
相手が同じ分野で、本文の中で紹介し合う形なら受けて問題ありません。断るのは、相手の分野が違う場合と、リンク集ページを作って貼り合う形の場合です。3章の表の2番に当たります。
nofollowのリンクに意味はありますか?
あります。原則として評価は渡りませんが、リンクをたどって人が来ますし、事務所名が他のサイトに書かれること自体が名前の言及として効きます。プレスリリースやSNSのリンクは全部この形なので、評価を渡すリンクとは別物として、名前を広げる目的で使ってください。
被リンク獲得の代行に頼んでもいいですか?
頼み方によります。「◯本保証」「成果報酬で1本◯円」の業者は、3章の表の1番なので頼まないでください。手順1の記事作成と手順2の依頼を代行する形なら、線の内側です。頼む前に「どのサイトに、どんな形で載るのか」を聞いてください。
被リンクが多いのに順位が上がらないのはなぜですか?
被リンクは、記事の中身が検索した人の問いに答えている前提で順位を押し上げます。中身が答えていない記事は、リンクがいくら付いても上がりません。この場合は被リンクより先に、記事が検索した人の知りたいことに合っているかを確認してください。順位が上がらないときの原因の切り分けは、検索順位が上がらない17の原因と対策【2026年で解説しています。
AI検索の時代でも被リンクは要りますか?
要ります。Googleの公式ページは、いまも他のサイトからのリンクと参照を品質の材料として挙げています。AIによる概要も、引用元として信頼されているページを選ぶので、他のサイトから参照されている記事が選ばれやすくなります。
この記事の根拠はどこから取ったか
この記事の判断の線は、Googleの公式文書から取っています。当社が運営するサイトの被リンクについての記述は、Googleサーチコンソールの「リンク」レポートを執筆時点で確認したものです。
- Google「ランキング結果の決定方法」(検索の仕組み)
- Google検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」リンクスパムの項
- Google検索セントラル「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」
- Google検索セントラル「アウトバウンド リンクを修飾する」(nofollow・sponsored・ugc)
- Search Consoleヘルプ「リンクレポート」
- Search Consoleヘルプ「サイトへのリンクを否認する」
- Search Consoleヘルプ「手動による対策レポート」サイトへの不自然なリンクの項