SEO内部対策とは、Googleが自社サイトを正しく読めるように、サイトの中の設定とHTMLを整えることです。
Googleは
- 見つける
- 読んで登録する
- 検索結果に出す
の3段階でページを処理します。内部対策は、この3段階のどこかで自社サイトが止まらないようにする作業です。
やることは20項目に整理できます。大半は一度整えれば、その効果は継続します。どこから手を付けるかは、サーチコンソールで自社サイトがどの段階で止まっているかを見て決めます。この記事では、社労士事務所のサイトを例にして、内部対策の意味から20項目の中身、自分で確かめる方法までを解説します。
- 内部対策と外部対策・テクニカルSEOの関係が分かります
- 内部対策が必要な理由を、Googleの3段階で説明できます
- 20項目のチェックリストを、一度きりの項目と記事ごとの項目に分けて持てます
- 自社サイトができているかを、サーチコンソールとページのソースで確かめられます
当社(株式会社単刀直入)はSEO対策を提供している会社です。この記事の判断の線は、Googleの公式文書と、当社が運営するサイトのサーチコンソールから取っています。
SEO内部対策とは、Googleが自社サイトを正しく読めるようにする設定
SEO内部対策とは、自社サイトの中で行う設定とHTMLの整備のことです。Googleがサイトのページを見つけ、内容を正しく読み取り、検索結果に出せる状態にします。読み方は「ないぶたいさく」で、内部SEO・内部施策と呼ぶ会社もあります。
この記事では、社労士事務所のサイトを例にして解説します。事務所のサイトは、トップページ・サービス案内・料金・事務所案内の4ページと、就業規則や助成金の解説記事20本で、WordPressで作られているとします。
このサイトで内部対策の対象になるのは、記事の外側にある要素です。例えば次の通りです。
- ページのURLと、URLがhttpsに統一されているか
- 各ページのタイトルと、検索結果に出る説明文
- ページ同士をつなぐリンクと、パンくずリスト
- Googleに送るページ一覧(サイトマップ)
- 表示の速さと、スマホでの見やすさ
就業規則の記事に何を書くかは「コンテンツSEO」の仕事です。内部対策は、その記事をGoogleに正しく届ける仕事です。

外部対策との違いは、自分で全部できるかどうか
SEO対策は、サイトの内側でやる内部対策と、外側から評価を集める外部対策に分かれます。SEO内部対策と外部対策の違いは、誰が手を動かすかです。
- 内部対策=自社サイトの設定とHTMLを整える。自分で全部できる
- 外部対策=他のサイトからのリンク(被リンク)や言及を集める。リンクを張るのは相手
社労士事務所の例なら、記事のタイトルを直すのは内部対策で、顧問先の会社サイトから事務所サイトへリンクを張ってもらうのは外部対策です。内部対策は自分の作業だけで完了します。ですので、SEOに手を付けるなら内部対策が先です。外部対策の中身は、被リンクとは?SEO効果と良質な被リンクの増やし方4手順【2026年】で解説しています。
テクニカルSEO・内部SEO・オンページSEOは、内部対策と同じもの
内部対策には呼び名がいくつもあります。
- 内部SEO・内部施策(SEO内部施策)=内部対策の言い換え。「内部SEOとは何か」と聞かれたら、内部対策と同じ意味だと答えて問題ありません
- テクニカルSEO=内部対策のうち、設定やHTMLなど技術的な部分を指す言葉。内部対策とほぼ同じ意味で使われます
- オンページSEO=英語のon-page SEOの訳。サイトの内側でやる対策という意味で、これも内部対策と同じです
会社によっては、内部対策を「テクニカルSEO(設定)」と「コンテンツSEO(記事の中身)」の2つに分けて説明します。この記事では、記事の中身はコンテンツSEOとして切り分け、設定とHTMLの部分を内部対策として扱います。コンテンツSEOについては、SEO記事の書き方7つの手順【2026年】をご覧ください。
なお「内部対策」は、サイバー攻撃の分野でも社内ネットワークを守る対策の名前として使われています。検索するときは「SEO 内部対策」のようにSEOを付けると、この記事のテーマの情報に絞れます。
内部対策が必要な理由は、Googleの3段階のどこかで止まると記事が読まれないから
Googleは、ページを検索結果に出すまでに3つの段階を踏みます。Googleの公式文書では「クロール」「インデックス登録」「検索結果への表示」と呼ばれています。この記事では、それぞれを「見つける」「読んで登録する」「検索結果に出す」と言い換えます。
内部対策の項目は、この3段階のどこで働くかで分けられます。
段階1「見つける」=リンクとサイトマップでページが見つかる
Googleは、Googlebotというプログラムでウェブを巡回し、新しいページを見つけます。Googleの公式文書によると、新しいページは既に知っているページからリンクをたどって見つかります。例として挙げられているのは、カテゴリページのようなハブページから新しいブログ投稿へのリンクです。サイトマップを送っておくと、リンクをたどらなくても見つかります。
社労士事務所の例なら、新しく書いた助成金の記事は、ブログ一覧や関連する記事からリンクされていれば見つかります。どこからもリンクされていない記事は、サイトマップに載っていない限り、Googleは存在を知りません。
この段階で止まる原因は、リンクが届いていないことと、robots.txtというファイルでGooglebotのアクセスを止めていることです。
Googleは、Googlebotがアクセスできない原因として
- サーバーの問題
- ネットワークの問題
- robots.txtのルール
の3つを挙げています。
段階2「読んで登録する」=タイトルや本文を読み、同じ内容は1つに束ねる
ページが見つかると、Googleは内容を読み取ります。公式文書では、titleタグやalt属性などのタグと属性、本文のテキスト、画像や動画を処理して分析する作業だと説明されています。
この段階でもう1つ大事な処理があります。同じ内容のページが複数あるとき、Googleはそれらをまとめて、代表する1ページを選びます。これを正規化と呼びます。例えば、事務所のトップページがhttpとhttpsの両方で開けると、Googleには2ページに見えます。Googleはどちらかを代表に選び、もう一方は検索結果に出しません。
この段階で止まる原因として、Googleはページの品質が低いこと・noindexで登録を禁止していること・サイトのデザインが原因で登録が難しいことの3つを挙げています。
段階3「検索結果に出す」=関連性と品質で順位が決まり、ページの快適さは差を付ける要素
登録されたページは、検索語句に合わせて関連性が高く品質が高いと判断された順に表示されます。ここで内部対策が関わるのは、ページの快適さです。Googleはこれを「ページエクスペリエンス」と呼び、表示速度・安全な接続・スマホでの見やすさ・広告の量などを挙げています。
ページの快適さの位置づけは、Googleがページエクスペリエンスの説明ではっきり書いています。Google検索は、表示速度などが平均以下のページでも、内容が最も検索語句に合っていれば表示するように設計されています。ただし、検索語句に合う役立つページが多数あるときは、その中で順位を上げるために、ページの快適さが重要になります。
よって、表示速度やスマホ対応は、同じくらい役立つ記事が並んだときに差を付ける要素です。中身で並んでいるのに表示が遅いと、そこで負けます。
登録されているのに検索結果に出ないときの原因として、Googleは検索語句と関連していないこと・品質が低いこと・robotsのmetaで表示を禁止していることの3つを挙げています。
3段階の順に直す
段階1で止まっていれば、段階2の項目を直しても登録されません。ですので、この記事の20項目は段階1から順に並べています。自社サイトがどの段階で止まっているかは、サーチコンソールで分かります。内部対策がSEO対策全体のどこに位置するかは、SEOとは?対策のやり方を基本から解説【2026年】で解説しています。
SEO内部対策の20項目チェックリスト【3段階×一度きり/毎回】
内部対策の項目を、Googleの3段階に沿って20個に整理しました。表の「頻度」は、一度整えれば済む項目か、記事を公開するたびに確かめる項目かを示します。「確かめ方」は、自社サイトができているかを自分で見る方法です。
| # | 項目 | 段階 | 頻度 | 確かめ方 |
|---|---|---|---|---|
| ① | XMLサイトマップをサーチコンソールに送る | 見つける | 一度 | サーチコンソール「サイトマップ」に成功と出る |
| ② | 全ページに本文からの内部リンクが1本以上届いている | 見つける | 毎回 | 記事を公開するたびに、既存の記事の本文から1本張る。サーチコンソール「ページ」の「検出 – インデックス未登録」に記事が無い |
| ③ | パンくずリストを全ページに出す | 見つける | 一度 | どのページを開いても「トップ > カテゴリ > 記事名」がある |
| ④ | URLは意味のある語で短く、階層は浅く | 見つける | 毎回 | 記事のURLが英単語かローマ字で、トップから3クリック以内 |
| ⑤ | robots.txtで見せたいページを止めていない | 見つける | 一度 | ドメインの末尾に/robots.txtを付けて開き、Disallowの行を読む |
| ⑥ | 削除・移動したページは301リダイレクトか、リンクの修正 | 見つける | 改修時 | サーチコンソール「ページ」の404とリダイレクトの行 |
| ⑦ | URLをhttpsの1つに統一し、canonicalが自分自身を指す | 読んで登録する | 一度 | http://で開くとhttps://に変わる。ソースのcanonicalが自分のURL |
| ⑧ | 同じ内容・同じ問いのページを1本にまとめる | 読んで登録する | 毎回 | サーチコンソール「ページ」の重複の行。サイト内検索で同じテーマの記事を探す |
| ⑨ | noindexは検索に出さないページにだけ付ける | 読んで登録する | 一度 | サーチコンソール「ページ」のnoindexの行に、出したい記事が無い |
| ⑩ | titleはページごとに固有で、先頭に検索される言葉 | 読んで登録する | 毎回 | 検索結果の見出しが意図した文言で出る |
| ⑪ | descriptionはそのページだけの要約 | 読んで登録する | 毎回 | ソースのmeta descriptionが他のページと同じ文でない |
| ⑫ | 見出しはh1が1つ、h2の下にh3の順 | 読んで登録する | 毎回 | ソースでh1が1つ。見出しの階層が飛んでいない |
| ⑬ | 画像はimgタグで入れ、altとファイル名で内容を伝える | 読んで登録する | 毎回 | ソースのimgにalt属性がある |
| ⑭ | 構造化データ(パンくず・記事)の必須項目が正しい | 読んで登録する | 一度 | リッチリザルトテストでエラーが出ない |
| ⑮ | 表示速度=Core Web Vitalsの3指標が良好 | 検索結果に出す | 一度+監視 | サーチコンソール「ウェブに関する主な指標」が良好 |
| ⑯ | スマホでパソコンと同じ内容が読める | 検索結果に出す | 一度 | スマホで開いて、本文・画像・見出しが同じ |
| ⑰ | HTTPSで配信し、証明書が有効 | 検索結果に出す | 一度 | アドレスバーに警告が出ない |
| ⑱ | 404ページが用意され、サイト改修時はリダイレクトを張る | 検索結果に出す | 改修時 | 存在しないURLを開くと自社デザインの404が出る |
| ⑲ | 広告・ポップアップでメインコンテンツを隠さない | 検索結果に出す | 一度 | スマホで開いて、本文がすぐ読める |
| ⑳ | サーチコンソールとアナリティクスをつなぎ、毎月「ページ」レポートを見る | 検索結果に出す | 一度+毎月 | 未登録の理由の一覧を読める |
表の使い方は2つです。
- サイトを立ち上げた・引き継いだとき=上から順に「一度」の項目を全部確かめます。WordPressなら、①サイトマップ・⑤robots.txt・⑦URLの統一・⑨noindex・⑭構造化データ・⑰HTTPS・⑳サーチコンソールの7つはテーマとプラグインの設定で済みます。
- 記事を公開するとき=「毎回」の項目(②内部リンク・④URL・⑧重複・⑩title・⑪description・⑫見出し・⑬画像)だけを見ます。記事を書く手順の中に組み込んでおくと、公開のたびに考えずに済みます
社労士事務所の例なら、サイトを作ったときに「一度」の11項目を済ませ(「改修時」の2項目はサイトを直したときに見ます)、就業規則の記事を公開するたびに「毎回」の7項目を確かめる形です。ここからは、項目ごとに「Googleが何のために見ているか」と「確かめ方」を解説します。
SEOで悩みを抱えている経営者・担当者の方は、ぜひ無料相談してください。現在の集客の状況を伺い、何から手を付けるべきかをお答えします。相談は無料で、契約の義務はありません。
サイトを見つけてもらうための内部対策6つ(クロール)
段階1「見つける」に関わる6項目です。ここで止まると、記事は存在しないのと同じ扱いになります。
①XMLサイトマップをサーチコンソールに送る
XMLサイトマップとは、サイト内のページのURLを一覧にしたファイルです。Googleはこのファイルを読んで、リンクをたどらなくてもページを見つけられます。
Googleの公式文書は、サイトマップが必要な場合と要らない場合を分けています。必要なのは、サイトが大きい場合・新しくて外部からのリンクが少ない場合・動画や画像が多い場合です。要らないのは、ページ数がおよそ500以下で、内部リンクで全ページにたどり着ける場合です。
社労士事務所で持つようなSEOサイトのページ数は基本500以下におさまるので、Googleの基準では不要になります。それでも送っておきましょう。新しいサイトは外部からのリンクが無いので、Googleが最初に見つける手がかりがサイトマップだけになるからです。サーチコンソールの「サイトマップ」画面で、Googleがいつ読んだか・エラーが出たかも確かめられます。
サイトマップには、検索結果に出したいページだけを入れます。WordPressなら本体かSEOプラグインが自動で作るので、URLをサーチコンソールに1回送れば終わりです。
②全ページに、本文からの内部リンクが1本以上届いている
内部リンクとは、自社サイトの中でページ同士をつなぐリンクのことです。Googleは公式文書「Googleがクロールできるリンク」で、関心のあるすべてのページに、同じサイト上の少なくとも1つ以上の別のページからのリンクがあることを推奨しています。内部対策としての内部リンクは、まずこの状態を作ることです。
社労士事務所のサイトで確かめると、例えばこうなります。就業規則の記事20本は、自動で作られるブログ一覧からだけリンクされています。サービス案内のページから記事へのリンクも、記事から料金ページへのリンクもゼロです。Googleから見ると、記事は「一覧に載っているだけ」の状態です。

直し方は、リンクを本文の中に置くことです。設計の考え方は3つあります。
- トップページを目次にする=サービス案内・料金・主な記事へ、トップページの本文からリンクします。トップページはサイトの中で最もよく見られるので、そこからたどれるページが見つかりやすくなります
- 全体像の記事と各論の記事を行き来させる=「就業規則の作り方」の記事から「就業規則の届出」「就業規則の変更」の記事へ、各論の記事からも全体像の記事へ戻します。読者がどの記事から入っても、全体と各論を行き来できる形です
- メニューはテキストのリンクにする=画像だけのボタンや、プログラムで動くメニューは、Googleがリンクとして読めないことがあります。Googleは、HTMLの普通のリンク(aタグ)だけを確実にたどれると書いています
リンクの文字(アンカーテキスト)は、リンク先の記事タイトルをそのまま使います。「こちら」「詳細」は、Googleが大雑把すぎる悪い例に挙げています。
確かめ方は2つです。
1つは、記事を公開するたびに、既存の記事の本文から新しい記事へ1本張り、新しい記事からも既存の記事へ戻すことを手順にしておくことです。
もう1つは、サーチコンソールの「ページ」レポートで「検出 – インデックス未登録」に記事が入っていないかを見ることです。ここに入る記事は、リンクが届いていない候補です。サーチコンソールの「リンク」レポートにも内部リンクの表がありますが、Googleはこの表を全リンクの一覧ではなくサンプルだと説明しているので、目安として見ます。
ここまでは自社サイトの中のリンクの話です。他のサイトへ向けた引用リンクは、普通に張ってかまいません。Googleは、情報の出所を引用する外部リンクは自分のサイトの信頼性を高めると書いています。
③パンくずリストを全ページに出す
パンくずリストとは、ページの上部に出る「トップ > 就業規則 > 就業規則の作り方」のような現在地の表示です。Googleは、パンくずリストをサイトの階層を分類する材料に使い、検索結果のURLの部分にも表示します。
内部対策としての役割は2つあります。
- 全ページに付くので、②の孤立ページを防ぐ最も簡単なリンクになる
- パンくずリストの構造化データ(BreadcrumbList)で、Googleにページの階層を正確に伝えられる
WordPressのテーマの多くは標準で出します。確かめ方は、記事を1本開いて、上部にパンくずリストがあるかを見るだけです。
④URLは意味のある語で短く、階層は浅く
Googleは、URLに長いID番号ではなく意味のある単語を使うことを推奨しています。記事のURLが「?p=123」のような形だと、URLから内容が伝わりません。「/shugyokisoku-tsukurikata/」のように、英単語かローマ字で内容が分かる形にします。
階層は浅くします。Googleの公式文書は、数千ページ以上の大きなサイトでは、フォルダの構造がクロールに影響すると書いています。24ページの社労士事務所のサイトなら、トップページから3クリック以内でどのページにも着ける形にしておけば十分です。②の設計も自然に整います。
注意点は1つです。公開したあとにURLを変えないでください。変えると、そのURLへのリンクが全部切れます。どうしても変えるときは、⑥のリダイレクトを張ります。
⑤robots.txtで、見せたいページを止めていない
robots.txtとは、Googlebotにサイトのどこにアクセスしてよいかを伝えるファイルです。ドメインの末尾に「/robots.txt」を付けたURLに置くことで機能します。
内部対策で気を付けるのは、誤った使い方です。Googleの公式文書は、robots.txtは「Googleにウェブページが表示されないようにするための仕組みではない」と明記しています。robots.txtで止めたページでも、他のページからリンクされていればURLだけが検索結果に出ることがあります。検索に出したくないページには、⑨のnoindexを使うべきです。
さらに、robots.txtで止めたページは、Googleが中を読めません。noindexを書いてあっても読まれないので、noindexが働きません。Googleもこの点を公式文書に明記しています。
なお社労士事務所のサイトのような規模なら、robots.txtは触らずに済みます。確かめ方は、robots.txtを開いて「Disallow:」の行に記事やサービスページのURLが入っていないことを見るだけです。「クロールバジェット」という言葉を見かけることがありますが、数千ページ以上のサイトでGoogleが割く巡回量の話なので、中小企業のサイトでは考えなくてよい項目です。
⑥削除・移動したページは、301リダイレクトかリンクの修正
サイトを改修してページを削除したり、URLを変えたりすると、古いURLへのリンクが切れます。Googleは、ページを移動した場合は301リダイレクトで新しいアドレスに転送するように書いています。削除して置き換えがないページは、404を返すこと自体は問題ありません。
内部対策として直すのは、自社サイトの中に残っている切れたリンクです。例えば、料金ページから削除した旧サービスのページへリンクが残っていると、Googleとユーザーの両方が行き止まりに当たります。
確かめ方は、サーチコンソールの「ページ」レポートで「見つかりませんでした(404)」と「ページにリダイレクトがあります」の行を見ることです。404の行にあるURLへ自社サイトの中からリンクしていれば、リンクの修正か301リダイレクトのどちらかで直します。
HTMLタグでGoogleに内容を正しく伝える内部対策8つ(インデックス)
段階2「読んで登録する」に関わる8項目です。Googleはページを読むとき、titleタグ・見出し・alt属性などのHTMLタグと本文のテキストを処理します。ですので、この8項目は「Googleに内容を伝えるタグを正しく書く」作業です。
⑦URLをhttpsの1つに統一し、canonicalは自分自身を指す
URL正規化とは、同じ内容のページが複数のURLで開けるとき、Googleが代表する1つのURL(正規URL)を選ぶ処理のことです。canonicalとは、その代表のURLをGoogleに伝えるためのタグです。Googleは、httpとhttps・wwwのあり無し・末尾のスラッシュのあり無しなど、URLが違えば別のページとして扱い、その中から代表を1つ選びます。
正規化はGoogleが自動でやります。ただし、Googleは公式文書で、希望を伝えるための方法を効果の高い順に3つ挙げています。
- リダイレクト=古いURLから正しいURLへ転送する。最も強い指示
- canonicalタグ=ページのhead内に「本物はこのURLです」と書く。強い指示
- サイトマップに載せる=載っているURLを正規と見なす。弱い指示
内部対策でやることは以下の通りです。
まずhttp://で開いたときにhttps://へ自動で転送されるようにします(SSL化)。Googleはhttpsのページを優先して正規に選びますが、SSL証明書が無効だったり、httpsからhttpへ転送していたりすると、httpが選ばれてしまうと書いています。
SSL化のあとにやることは3つです。
- httpからhttpsへの301リダイレクトを設定する
- canonicalのURLをhttps側に書き換える
- サーチコンソールにhttpsのURLで登録し直す
次に、各ページのcanonicalが自分自身のURLを指しているかを見ます。Googleは、代表のページ自身にもcanonicalを入れることを推奨しています。WordPressではテーマかSEOプラグインが自動で出すので、公開したページのソースを開いて「rel=”canonical”」のURLの部分が自分のURLと一致しているかを1回確かめれば済みます。
社労士事務所の例なら、トップページを「http://」「https://www.」「https://」の3通りで開き、全部が同じ1つのURLに変わることを確かめます。
⑧同じ内容・同じ問いのページを1本にまとめる
重複コンテンツとは、異なるURLで同じ内容が表示されている状態です。Googleは、重複があってもスパムポリシー違反にはならないと書いています。ただし、どちらが正しいページか読者が迷います。Googleの巡回も、重要でないURLに使われます。同じ情報のページが複数あるときは、使わないURLからふさわしいURLへリダイレクトし、それができないときはcanonicalを使う、が公式文書の答えです。
内部対策として気を付けるのは、設定で生まれる重複より、記事の重複です。例えば、社労士事務所のサイトに「就業規則の作り方」と「就業規則を作る手順」の2本があると、Googleはどちらを検索結果に出すか判断しにくくなります。同じ問いに答える記事は1本に統合し、古いほうは新しいほうへリダイレクトします。このような記事の重なりの見つけ方は、SEOキーワード選定のやり方6ステップ【初心者向け】に書いています。
確かめ方は、サーチコンソールの「ページ」レポートで「重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません」の行を見ることです。ここに出したい記事が入っていたら、Googleが別のURLを代表に選んでいます。
⑨noindexは、検索に出さないページにだけ付ける
noindexとは、そのページを検索結果に出さないようにGoogleへ伝えるmetaタグです。head内に「meta name=”robots” content=”noindex”」と書きます。Googleはこのタグを見つけると、そのページを検索結果に表示しません。
内部対策で起きる事故は2つです。1つは、制作中に付けたnoindexが公開後も残っていて、記事が検索に出ないことです。もう1つは、重複の整理にnoindexを使うことです。Googleは、重複の整理にnoindexを使うことをおすすめしていません。noindexを付けたページはGoogle検索から完全に消えるからです。重複はcanonicalの仕事です。
noindexを付けてよいのは、検索に出す価値がないページです。WordPressなら日付アーカイブ・添付ファイルのページ・タグ一覧などが該当します。
なお、自社の記事へのリンクにnofollow(リンクをたどらない指示)は要りません。Googleがnofollowをすすめているのは、外部サイトへのリンクのうち、信用できない相手・お金をもらった相手・読者が投稿したリンクの3つだけです。
確かめ方は、サーチコンソールの「ページ」レポートで「noindexタグによって除外されました」の行を開き、検索に出したい記事が入っていないかを見ることです。
⑩titleは、ページごとに固有で、先頭に検索される言葉
titleタグとは、ページの題名を書くHTMLタグです。Googleは検索結果の見出し(タイトルリンク)を作るときに、titleタグの文字・ページの大見出し・h1・リンクの文字などを材料にすると書いています。その中でもtitleタグが最初の材料です。
Googleが公式文書で挙げている良いタイトルの条件は、次の通りです。
- 全ページにtitleタグでタイトルを付ける
- ページの内容を具体的に表す。「ホーム」「プロフィール」のような曖昧な文字にしない
- 同じ語句を繰り返さない
- 全ページで同じ定型文を使わない。ページごとに固有にする
- サイト名は先頭か末尾に1回だけ入れる
検索される言葉は、タイトルの先頭に置きます。検索結果で見えるのは先頭の30字前後(当社の集計)なので、後ろに置くと切れて見えません。社労士事務所の例なら、記事のタイトルは「就業規則の作り方|作成から届出までの手順を社労士が解説」のように、検索語を先頭に、この記事だけの約束を後ろに置きます。Googleは、titleタグが内容と合わないときや定型文のときに、検索結果のタイトルを書き換えることがあると説明しています。詳しい考え方は、SEO記事の書き方7つの手順【2026年】で解説しています。
⑪descriptionは、そのページだけの要約
meta descriptionとは、検索結果でタイトルの下に出る説明文(スニペット)の材料になるタグです。Googleは、descriptionが本文より正確にページを説明していると判断したときに、それをスニペットに使うと書いています。
内部対策として書くのは、そのページにしかない要点を1〜2文でまとめた文です。Googleは、全ページで同じ説明文を使うこと・キーワードの羅列・短すぎる説明を悪い例に挙げています。良い例として挙げているのは、ページ全体を要約した文と、価格や著者などページ固有のデータを入れた文です。
Googleは2009年の公式ブログ(keywordsタグについての記事)で、descriptionをスニペットに使うことはあっても、ランキングには使わないと明言しています。descriptionで動くのはクリック率です。検索結果に並んだときに、読者が「この記事だ」と分かる文を書きます。
確かめ方は、ページのソースで「meta name=”description”」の文を見て、他のページと同じ文になっていないかを見ることです。
⑫見出しは、h1が1つで、h2の下にh3の順
見出しタグとは、h1からh6までの、文章の構造を示すHTMLタグです。Googleはタイトルリンクを作る材料としてh1などの見出し要素を挙げており、ページの構成を読み取る手がかりにしています。
内部対策としては、次の3つを守ります。
- h1はページに1つだけ。WordPressの多くのテーマでは、記事タイトルが自動でh1になる
- h2の下にh3、h3の下にh4と、階層を飛ばさない
- 見出しタグを文字を大きくする装飾に使わない
なお、Googleは公式文書で、見出しの順番が守られていなくてもGoogle検索にとっては問題なく、理想の見出し数も無いと書いています。順番を守る理由は、読者と読み上げソフトが構造を理解しやすいことと、自分で記事の構成を管理しやすいことです。
⑬画像はimgタグで入れ、altとファイル名で内容を伝える
alt属性とは、画像の内容を文字で説明する属性です。Googleは画像そのものを人と同じようには読めないので、altの文字と周りの本文から画像の内容を判断します。画像をリンクにしている場合は、altの文字がリンクの文字として使われます。
Googleの公式文書が挙げている書き方は、次の通りです。
- 画像はimgタグで入れる。CSSの背景画像はインデックスに登録されない
- altは画像の内容を説明する文にする。キーワードの羅列はスパムと見なされることがある
- ファイル名は「IMG00023.JPG」より「shugyokisoku-nagare.jpg」のように内容が分かる名前にする
- 画像は関連する本文の近くに置く
もう1つ、本文を画像にしないことです。料金表やサービスの説明を画像1枚で載せると、Googleはその文字を読めません。表はtableタグ、文章はテキストで書きます。
確かめ方は、ページのソースでimgタグにaltがあるかを見ることです。WordPressでは、メディアを入れるときの「代替テキスト」欄がaltになります。
⑭構造化データ(パンくず・記事)は、必須項目を正しく
構造化データとは、ページの情報をGoogleが読みやすい決まった形式で書いたものです。Googleは、構造化データを使うとページの意図をより正確に理解でき、検索結果に星やパンくずなどの特別な表示(リッチリザルト)を出せると説明しています。
内部対策として押さえるのは、範囲を絞ることです。社労士事務所のような会社サイトで意味があるのは、パンくずリスト(BreadcrumbList)と記事(Article)の2種類です。WordPressのテーマとSEOプラグインの多くは、この2つを自動で出します。
Googleは、不完全なデータや不正確なデータを多数入れるより、少数でも完全で正確なデータを入れるほうが重要だと書いています。また、ページに表示されていない情報を構造化データに入れてはいけないとも書いています。自分で足すより、テーマが出しているものにエラーがないかを確かめるほうが先です。
確かめ方は、Googleのリッチリザルトテストに記事のURLを入れて、エラーが出ないことを見ることです。
快適に読めるようにする内部対策6つ(検索結果に出す・ページエクスペリエンス)
段階3「検索結果に出す」に関わる6項目です。Googleはこれらをまとめて「ページエクスペリエンス」と呼んでいます。同じくらい役立つ記事が並んだときに差を付ける要素です。
⑮表示速度=Core Web Vitalsの3指標が良好
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)とは、ページの表示の速さ・操作への反応・表示のずれを、実際の利用者のデータで測る3つの指標です。Googleはこの3指標を順位を決める仕組みが考慮する要素だと明記しています。指標は次の3つです。
- LCP=ページの主な部分が表示されるまでの時間
- INP=タップや入力に画面が反応するまでの時間
- CLS=読み込み中に表示がずれる量
合格ラインは、Core Web Vitalsの説明でLCPが2.5秒以内・INPが200ミリ秒未満・CLSが0.1未満とされています。直し方は、WordPressのSEO対策【初心者向け】最初にやる設定8つに書いています。CLSは、画像のwidthとheightを指定しておくだけで下がります。
ここで押さえておきたいのは、Google自身の位置づけです。Googleはページエクスペリエンスの説明で、Core Web Vitalsが良くても上位表示は保証されない、SEOのためだけに満点を狙う価値はない、と書いています。良好の範囲に入っていれば、それ以上の時間は記事に使います。
確かめ方は、サーチコンソールの「ウェブに関する主な指標」レポートです。良好・改善が必要・低速の3段階で出ます。
⑯スマホでパソコンと同じ内容が読める
Googleは、スマホ用のクローラーで読んだモバイル版のページをインデックス登録とランキングに使います。これをモバイルファーストインデックスと呼びます。ですので、スマホで見えない内容は、Googleにも見えていないと考えます。
Googleが推奨している作り方はレスポンシブデザインです。1つのURL・1つのHTMLで、画面の幅に合わせて表示を変える方法です。WordPressのテーマはほぼ全てがこの方式なので、テーマを選んだ時点で済んでいます。
気を付けるのは、パソコン版とスマホ版で内容が違うサイトです。Googleは、スマホ版の内容がパソコン版より少ない場合、スマホ版に主要なコンテンツを揃えるように書いています。文字の大きさとボタンの間隔も、スマホで読めるかどうかで判断します。
確かめ方は、自分のスマホで記事を開いて、本文・画像・見出しがパソコンと同じだけ出ているかを見ることです。以前あったGoogleの「モバイルフレンドリーテスト」は、2023年12月に提供が終了しています。ツールで測るならChromeのLighthouseを使います。
⑰HTTPSで配信し、証明書が有効
HTTPSとは、サイトと読者の間の通信を暗号化する仕組みです。Googleは2014年に、HTTPSを順位を決める材料の1つとして使うと公式ブログで発表しています。ページエクスペリエンスの自己評価にも「ページは安全な方法で配信されていますか」という項目があります。
⑦でhttpsへ統一する話をしましたが、⑰で見るのは証明書の有効性です。証明書の期限が切れると、ブラウザが警告を出し、読者はページを開く前に離れます。レンタルサーバーの無料SSLは自動で更新されますが、サーバーを変えたときに切れることがあります。
確かめ方は、ブラウザのアドレスバーに警告が出ていないことと、サーチコンソールの「HTTPS」レポートでhttpsでないURLが0であることです。
⑱404ページが用意され、サイト改修時はリダイレクトを張る
404ページとは、存在しないURLを開いたときに出るページです。⑥で見たのはサイト内の切れたリンクでしたが、⑱で見るのは、切れたリンクをたどってきた読者をどう受け止めるかです。
サーバー標準の「Not Found」だけのページだと、読者はそこで離れます。自社デザインの404ページに、トップページと主なページへのリンクを置いておくと、読者は次のページへ移れます。
もう1つ、Googleが「ソフト404」と呼ぶ状態に注意します。存在しないページなのに、正常なページとして返してしまう状態です。Googleは、実際に見つからないページには404を返すように書いています。WordPressでは標準で正しく404を返すので、テーマを変えたときに404ページの表示を1回確かめれば済みます。
⑲広告・ポップアップでメインコンテンツを隠さない
Googleのページエクスペリエンスの自己評価には、主要なコンテンツを妨害するほどの大量の広告を避けているか・煩わしいインタースティシャルを避けているか、という2つの項目があります。インタースティシャルとは、ページ全体を覆うポップアップのことです。
Googleは公式文書で、ページ全体を覆うインタースティシャルでコンテンツを隠さないこと・同意や入力のために別ページへ転送しないことを、避けるべきミスとして挙げています。案内を出すなら、画面の一部だけを使うバナーにします。
社労士事務所のサイトで該当しやすいのは、開いた瞬間に出る「無料相談はこちら」の全面ポップアップです。本文を読む前に閉じる操作を求める形は、読者にもGoogleにも不利です。バナーか本文中の案内に変えます。
⑳サーチコンソールとアナリティクスをつなぎ、毎月「ページ」レポートを見る
内部対策の最後の項目は、確かめる仕組みを持つことです。サーチコンソールは、Googleが自社サイトをどう読んでいるかを見られる無料のツールです。ここまでの19項目の確かめ方の多くが、サーチコンソールのレポートを見る作業でした。
やることは2つです。
- サーチコンソールにサイトを登録し、所有者であることを確認する
- GA4(アナリティクス)とつないで、検索からの流入がどのページに来ているかを見られるようにする
登録の手順は、WordPressのSEO対策【初心者向け】最初にやる設定8つに書いています。登録したら、月に1回「ページ」レポートを開きます。
自社サイトができているかチェックする方法【サーチコンソール+ページのソース】
内部対策チェックの手順です。20項目を1つずつ見るより先に、自社サイトがどの段階で止まっているかを見ます。見る場所は、サーチコンソールの「ページ」レポートと、記事のソースの2つです。この手順で、20項目のどれを直すかが決まります。
サーチコンソール「ページ」レポートで、未登録の理由を読む
「ページ」レポートは、サイトのURLを「登録済み」と「未登録」に分け、未登録のURLについて理由を一覧にします。以前は「インデックスカバレッジ」という名前でした。理由の名前はGoogleが決めた定型文なので、理由を読めば20項目のどれに当たるかが分かります。
| レポートの理由 | 意味 | 対応する項目 |
|---|---|---|
| 検出 – インデックス未登録 | URLは知っているが、まだ読みに来ていない | ①② サイトマップと内部リンクを確かめる |
| クロール済み – インデックス未登録 | 読んだが、登録しなかった | 設定では直らない。記事の中身の話 |
| noindexタグによって除外されました | noindexが付いている | ⑨ 出したい記事が入っていないか |
| robots.txtによりブロックされました | robots.txtで止めている | ⑤ |
| 重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません | Googleが別のURLを代表に選んだ | ⑦⑧ |
| 代替ページ(適切なcanonicalタグあり) | canonicalが正しく別ページを指している | 対処不要 |
| ページにリダイレクトがあります | 別のURLへ転送している | ⑥ 意図した転送なら対処不要 |
| 見つかりませんでした(404) | ページが無い | ⑥⑱ サイト内からリンクしていれば直す |
| サーバーエラー(5xx)・アクセス禁止(403) | サーバーが正常に返していない | サーバーの設定 |
| ソフト404 | 無いページを正常なページとして返している | ⑱ |
読み方のこつは、理由の「ソース」列です。「ウェブサイト」と書かれた理由は自社の設定が原因で、自分で直せます。「Googleシステム」と書かれた理由は、Googleの判断です。

当社が運営するサイトの1つで、このレポートを読むと次の構造になっています(一次データ)。未登録の理由の大半は、自分で付けたnoindexと、URLを直したあとのリダイレクト・404でした。どちらも意図した通りに動いている状態です。robots.txtで止まっていたページと「検出 – インデックス未登録」のページはありませんでした。残っていたのは「クロール済み – インデックス未登録」でした。これは、Googleがページを読めた上で、登録する価値がないと判断したものです。読めている時点で設定は通っているので、設定を直しても変わりません。直すのは記事の中身です。
この構造が示すのは、内部対策の20項目は一度整えれば止まらなくなり、そのあとに残る未登録は記事の中身の問題だということです。設定を何度も見直すより、「クロール済み – インデックス未登録」に入った記事を書き直すほうに時間を使います。この辺りの記事の直し方は、検索順位が上がらない17の原因と対策【2026年】に書いています。
「URL検査」で、記事を1本ずつ見る
「ページ」レポートはサイト全体の一覧です。特定の記事が登録されているかを見るときは、サーチコンソール上部の検索窓に記事のURLを入れて「URL検査」を使います。出てくるのは次の情報です。
- URLはGoogleに登録されていますか=登録済みか未登録か
- Googleが選択した正規URL=⑦で自分が指定したURLと同じか
- 前回のクロール=Googleが最後に読みに来た日
- 登録の可否=noindexなどで止まっていないか
公開したばかりの記事なら、ここで「インデックス登録をリクエスト」を押します。Googleは必ず登録するとは書いていませんが、読みに来るきっかけになります。
「ウェブに関する主な指標」で、表示速度を見る
⑮の確かめ方です。サーチコンソールの「ウェブに関する主な指標」レポートは、実際に訪れた人のデータで、LCP・INP・CLSを良好・改善が必要・低速の3段階に分けます。見るのはモバイルのタブです。Googleはスマホ版で評価します。
「データがありません」と出るサイトは、訪問者がまだ少なくてGoogleに十分なデータが無い状態です。その場合はPageSpeed Insightsに記事のURLを入れて、1ページずつ測ります。
ページのソースで、5つのタグを見る
⑦⑨⑩⑪⑫の確かめ方は、記事のソースを見ることです。ブラウザで記事を開き、Windowsなら「Ctrl+U」、Macなら「Command+Option+U」を押すと、HTMLのソースが出ます。その中から次の5つを検索します。
| 探す文字 | 見るところ | 項目 |
|---|---|---|
<title> |
記事ごとに固有で、先頭に検索される言葉があるか | ⑩ |
name="description" |
そのページだけの要約になっているか | ⑪ |
rel="canonical" |
URLの部分が自分のURLと同じか | ⑦ |
name="robots" |
contentに「noindex」が入っていないか | ⑨ |
<h1 |
1つだけか | ⑫ |

社労士事務所の例で、就業規則の記事のソースを見たとします。titleには記事のタイトルが入っていました。canonicalは自分のURLを指していました。robotsの行はありませんでした。h1は1つでした。descriptionだけが、サイト全体の説明文「◯◯社会保険労務士事務所は、就業規則・助成金・労務相談を…」のままでした。直すのは⑪だけです。
Googleの無料ツール2つで、速度と構造化データを見る
サーチコンソール以外で使うツールは2つで足ります。
- PageSpeed Insights=URLを入れると、携帯電話とパソコンのCore Web Vitalsと、直すべき点が出る。⑮
- リッチリザルトテスト=URLを入れると、構造化データのエラーが出る。⑭
どちらもGoogleが提供する無料ツールです。有料の診断ツールは、数百ページ以上のサイトで一括して見るときに検討します。ツールの違いは、SEOツールおすすめランキングTOP93【2026年】で比較しています。
止まっている段階の見つけ方
ここまでの結果を、3段階に当てはめます。サーチコンソールの「検索パフォーマンス」には、表示回数(検索結果に出た回数)・平均掲載順位・クリック数の3つが出ます。この3つで止まっている段階が分かります。
- 表示回数がゼロ=まず段階1か2で止まっていないかを疑います。「ページ」レポートの理由を読んで、①〜⑨のどれかを直します。登録済みなのにゼロなら、検索語句と記事の内容が合っていません
- 表示はあるが順位が付かない=登録はされています。内部対策より記事の中身の問題です。記事の直し方は、検索順位が上がらない17の原因と対策【2026年】に書いています
- 順位はあるがクリックされない=⑩⑪のtitleとdescriptionを直します
社労士事務所の例では、助成金の記事3本が「検出 – インデックス未登録」に入っていました。この3本は、②で見つけた「サービス案内からリンクされていない記事」と同じでした。ですので、直すのは②の内部リンクで、サイトマップやnoindexは触りません。段階1で止まっている記事に、⑩のタイトルを直しても順位は動きません。
内部対策でやってはいけないこと
内部対策には、Googleのスパムポリシーに触れる行為と、今は効果がない古い施策と、正しい項目のやりすぎの3種類の落とし穴があります。
スパムポリシーに触れる3つの行為
Googleのスパムポリシーは、検索順位を操作する目的の行為を列挙しています。内部対策に関わるのは次の3つです。
- 隠しテキスト・隠しリンク=白い背景に白い文字・画像の後ろにテキストを置く・CSSで画面の外に出す・フォントサイズや不透明度を0にする・ハイフン1文字だけをリンクにする
- クローキング=Googleと読者に別の内容を見せる。Googleにだけキーワードを挿入するなど
- キーワードの乱用=順位を操作する目的でキーワードや地名を詰め込む。都市名の羅列や、同じ語句の不自然な繰り返し
ポリシーに違反すると、順位が下がるか検索結果から消えます。なお、Googleはアコーディオン・タブ・スライドショー・読み上げソフト向けのテキストは違反ではないと明記しています。読者のために表示を切り替える仕組みは使ってかまいません。
今は効果がない古い施策
昔のSEOの記事には、今のGoogleが使っていない施策が残っています。Googleの公式文書に「使わない」と書かれているものは次の通りです。
- meta keywordsタグ=Googleは2009年の公式ブログで、ランキングに使わないと明言しています。書いても無視されます
- 見出しの数や順番を整えれば順位が上がる=Googleは、見出しの順番が守られていなくても検索には問題なく、理想の見出し数も存在しないと書いています。⑫で順番を守るのは読者と管理のためです
- URLにキーワードを入れれば上がる=Googleは、URLの中のキーワードは検索結果のパンくず表示以上の効果はほとんどないと書いています
- 文字数を増やせば上がる=Googleは、最小や最大の文字数は存在しないと書いています
正しい項目のやりすぎ
20項目を守ろうとして、逆に止めてしまう例です。
- noindexの外し忘れ=制作中に付けたnoindexが公開後も残り、記事が検索に出ない。公開時に⑨を確かめます
- canonicalを別のページに向ける=重複でない記事のcanonicalを別のURLに向けると、その記事は検索結果から消えます。canonicalは自分自身を指すのが基本です
- robots.txtで検索から消そうとする=robots.txtは検索から消す仕組みではありません。noindexも読まれなくなります
- 全ページに同じtitleとdescription=Googleは定型文のtitleを書き換え、同じdescriptionは使いません
- altにキーワードを羅列する=Googleはキーワードの乱用と見なす場合があると書いています。画像の内容を1文で書きます
- 内部リンクを一律でnofollowにする=自社の記事へのリンクにnofollowを付けると、Googleがそのリンクをたどらなくなります
SEOで悩みを抱えている経営者・担当者の方は、ぜひ無料相談してください。現在の集客の状況を伺い、何から手を付けるべきかをお答えします。相談は無料で、契約の義務はありません。
SEO内部対策についてよくある質問
内部対策と外部対策は、どちらを先にやるべきですか?
内部対策が先です。内部対策は自分の作業だけで終わりますが、外部対策はリンクを張るのが相手なので時間がかかります。土台が整っていないサイトに被リンクが付いても、記事が登録されていなければ順位は動きません。外部対策の進め方は、被リンクとは?SEO効果と良質な被リンクの増やし方4手順【2026年】で解説しています。
内部対策の効果はいつ出ますか?
Googleは、変更が反映されるまでに数時間から数か月かかり、一般的には数週間待ってから確認することをすすめています。ただし、内部対策は順位を上げる作業というより、止まらないようにする作業です。段階1や2で止まっていた記事は、直せば登録されて表示が始まります。登録済みの記事の順位は、内部対策では大きく動きません。動くのは、同じくらい役立つ記事が並んだときのページの快適さの差だけです。
WordPressの場合、具体的に何をすればいいですか?
この記事の「一度」の項目は、WordPressなら最初にやる設定8つで済みます。設定の場所とプラグインの選び方は、WordPressのSEO対策【初心者向け】最初にやる設定8つに一覧でまとめています。
内部対策を業者に頼むと、費用はいくらですか?
当社がSEO会社39社の公式料金を実測した範囲では、サイト内部の修正を代行する形で月5万円から10万円の料金が確認できました。一度直せば当分続く性質なので、継続契約より一度きりの診断で頼むほうが合います。相場と契約前の確認点は、SEO対策の費用相場【2026年・39社実測】に書いています。
テクニカルSEOとコンテンツSEOの違いは何ですか?
テクニカルSEOとは、この記事の内部対策と同じもので、設定とHTMLを整える作業です。コンテンツSEOは、記事を作って検索から集客する取り組みです。土台は一度整えれば済み、記事は1本ずつ作ります。記事の作り方は、SEO記事の書き方7つの手順【2026年】をご覧ください。
AIによる概要(AI Overviews)に出るために、特別な内部対策は要りますか?
要りません。Googleは公式文書で、AIによる概要やAIモードに表示されるための追加の要件はなく、特別な最適化も必要ないと書いています。nosnippetやmax-snippetのような表示を制限するタグも、AIによる概要に同じように適用されます。ですので、この記事の20項目を整えておけば、AIによる概要のための追加作業はありません。
構造化データは必ず入れるべきですか?
必須ではありません。Googleは、構造化データを入れると特別な表示(リッチリザルト)の対象になると説明していますが、入れなくても登録と順位付けはされます。会社サイトで意味があるのはパンくずリストと記事の2種類で、WordPressのテーマとプラグインが自動で出します。自分で足す前に、出ているものにエラーがないかをリッチリザルトテストで確かめます。
記事一覧のページ送り(ページネーション)は、何か設定が要りますか?
特別な設定は要りません。以前はrel=”next”とrel=”prev”というタグが使われていましたが、Googleは今は使っていないと公式文書に書いています。2ページ目以降にリンクでたどり着けるようになっていれば、Googleは見つけられます。無限スクロールで一覧を作る場合は、ページごとのURLを用意しておきます。
内部対策のチェックツールは必要ですか?
サーチコンソール・PageSpeed Insights・リッチリザルトテストの3つで足ります。全部Googleの無料ツールです。有料の診断ツールは、数百ページ以上のサイトを一括で見るときに検討します。ツールの比較は、SEOツールおすすめランキングTOP93【2026年】をご覧ください。
順位が上がらないのは、内部対策ができていないからですか?
サーチコンソールの表示回数で分かれます。表示回数がゼロなら、まず「ページ」レポートで内部対策の段階で止まっていないかを確かめます。登録済みなのに表示がゼロなら、検索語句と記事が合っていません。表示があって順位が付かないなら、記事の中身の問題です。順位の位置ごとの原因と直し方は、検索順位が上がらない17の原因と対策【2026年】に17個まとめています。
この記事の根拠・参考資料
この記事の判断の線は、Google検索セントラルの公式文書と、当社が運営するサイトのサーチコンソールから取っています。確認はいずれも執筆時点です。
- Googleの検索エンジンの仕組み、検索結果と掲載順位について=クロール・インデックス登録・検索結果への表示の3段階
- 検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド=URL・重複・リンク・タイトル・画像・「Googleが重要でないと考えること」
- ページエクスペリエンスがGoogle検索の検索結果に与える影響について
- Core Web VitalsとGoogle検索の検索結果について
- サイトマップについて
- Googleがクロールできるリンクとアンカーテキストの書き方
- URL構造のベストプラクティス
- robots.txtの概要
- 正規化とは/正規URLを指定する方法
- robots metaタグ、data-nosnippet、X-Robots-Tagの設定
- Googleがサポートするmetaタグと属性=meta keywords・rel next/prevは使われない
- Googleはkeywords metaタグをウェブランキングに使用しません(2009年)
- Google検索結果のタイトルリンクの変更/検索結果のスニペットを管理する
- Google画像検索SEOのベストプラクティス
- Google検索における構造化データのマークアップの概要/パンくずリスト(BreadcrumbList)
- モバイルサイトとモバイルファーストインデックスに関するおすすめの方法
- ランキングシグナルとしてのHTTPS(2014年)
- 煩わしいインタースティシャルやダイアログを避ける
- AI機能とウェブサイト=AIによる概要に追加の要件はない
- The role of page experience in creating helpful content(2023年4月・英語)=モバイルフレンドリーテストとモバイルユーザビリティレポートの提供終了(2023年12月1日)
- Googleウェブ検索のスパムに関するポリシー=隠しテキスト・クローキング・キーワードの乱用
- Google検索ランキングシステムのご紹介
- Search Consoleヘルプ:ページインデックス登録レポート=未登録の理由の一覧
- Search Consoleヘルプ:Core Web Vitalsレポート
- 当社が運営するサイトのサーチコンソール「ページ」レポート(未登録の理由の構造。件数は非公開)